エフェクターを使用する際、安定した電源供給はサウンドのクオリティを左右する重要な要素です。パワーサプライが不適切だと、ノイズが発生したり、エフェクターの性能を十分に発揮できなかったりすることがあります。しかし、多くの種類があるため「どれを選べばいいのかわからない」という方も多いでしょう。
本記事では、パワーサプライの特徴や選び方のポイントを解説し、評価の高いおすすめモデルを比較します。エフェクター環境をより良いものにするため、最適なパワーサプライを見つけましょう。
パワーサプライの特徴と選び方
アイソレート出力の重要性
パワーサプライを選ぶ際に特に重要なのが「アイソレート(独立)出力」の有無です。アイソレート出力とは、各エフェクターへの電源供給回路が完全に分離されている設計を指します。これにより、グランドループによるノイズが発生しにくく、クリアなサウンドを維持できます。特に複数のデジタルエフェクターを使用する場合、アイソレート出力を持つモデルを選ぶことで、電源由来のノイズトラブルを避けることができます。
同様の理由で、分配ケーブルの使用はあまりおすすめできません。
たしかにパワーサプライは軒並み高価であり、安価なエフェクター1台買えてしまうくらいの値段がするので後回しになりがちですが、端子が露出しておりノイズの原因となる可能性が高い点や機材トラブルの原因となるということを考えると安価であるということ以外のメリットはあまりありません。商品によるところもありますがケーブルの取り回しも良くないですしね。
音質のことを考えたらパワーサプライが必要となるような状況、例えば外部でのライブが増えたりするような状況になるまでは9V電池で駆動させるほうがまだノイズなどの心配がないという点でおすすめです。
9V電池についておすすめや注意点などについてまとめた記事もあるので良ければご覧ください!
出力電圧と電流の確認
エフェクターごとに必要な電圧・電流値が異なるため、パワーサプライの仕様を確認することが重要です。一般的なエフェクターは9Vの電圧で動作しますが、一部のモデルは12Vや18Vを必要とすることがあります。また、デジタルエフェクターは高い電流を必要とする場合があり、供給可能な電流値も確認しておく必要があります。特に、多くのエフェクターを使用する場合は、供給電流が十分なモデルを選びましょう。
後述するFree The Tone PT-3Dなどでは端子により出力電圧が違ったりするのでよく確認しましょう。
サイズと形状
エフェクターボードに組み込む際、パワーサプライのサイズや形状も考慮する必要があります。コンパクトなボードを使用している場合は、スリムなデザインのパワーサプライが適しています。また、ボードの裏側に設置可能な薄型モデルも存在するため、限られたスペースを有効活用することができます。
どうでもいいといえばどうでもいいですが、コンセントに刺すプラグがボード内で結構邪魔になって取り回しが良くなかったりしますが、筆者おすすめの方法としてはあれにもマジックテープを貼り付けるとよいですよ。
わざわざ言うことでもないかもしれませんが…昔の自分は気づいてなかったので初心者向けということで書いておきます。エフェクターとパワーサプライ本体には貼るんですけどその発想は抜けがちなんですよね。
おすすめのパワーサプライモデル
1. Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus
アイソレートされた8つの出力を持ち、アナログ・デジタル問わず幅広いエフェクターに対応。プロギタリストからの支持も厚く、信頼性の高いモデルです。
2. Strymon Zuma
高電流出力が可能なモデルで、最新のデジタルエフェクターにも対応。超低ノイズ設計が特徴で、クリアなサウンドを求める方に最適です。
3. Free The Tone PT-3D
100mA出力のローノイズ・スタンダード端子が6つと、ハイカレントの500mAアイソレーテッド端子が2つ備えられています。音質を求めたプロのニーズに応える商品となっています。
4. MXR Iso-Brick Power Supply
コンパクトながらも10のアイソレート出力を搭載し、頑丈な作りが特徴。持ち運びの多いミュージシャンに適した設計です。
5. CAJ DC・DC Station II
超薄型デザインながらもノイズが少ないと評判の人気モデルになります。省スペースながら高性能なモデルを求める方におすすめです。
まとめ
エフェクターを安定して動作させるために、適切なパワーサプライの選択は欠かせません。アイソレート出力の有無、必要な電圧や電流、設置スペースなどを考慮し、自身のエフェクター環境に最適なモデルを選びましょう。ノイズを最小限に抑え、最高のサウンドを実現するために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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