フルアコ・セミアコ・ソリッドギターの違いとは? 選び方のポイントを解説!

初心者向け

エレキギターにはさまざまな種類がありますが、大きく分けると フルアコースティックギター(フルアコ)セミアコースティックギター(セミアコ)ソリッドギター の3種類に分類されます。これらはボディの構造が異なり、音の響き方や演奏時の特徴にも大きな違いがあります。

「ジャズに合うギターは?」「歪ませるならどれがいい?」など、目的に応じて適したギターを選ぶことが重要です。本記事では、それぞれのギターの特徴や違いを詳しく解説し、あなたにぴったりの一本を見つけるためのヒントを紹介します。


フルアコースティックギター(フルアコ)

フルアコは、ボディの内部が完全に空洞になっているギターです。アコースティックギターに近い構造を持っており、アンプを使わなくても豊かな音量と響きを生み出します。

響きがそのボディによって決まってくる繊細なギターとも言えますね

特徴:

  • 暖かみのある音色:ふくよかで丸みのあるサウンドが特徴。
  • ナチュラルな響き:ボディ全体が共鳴するため、アンプなしでも音が響く。
  • ハウリングが発生しやすい:ボディが空洞のため、大音量や歪ませた音ではハウリングが起こりやすい。

向いているジャンル:

ジャズやブルースなど、クリーンで温かみのある音が求められるジャンルに最適です。特にジャズギタリストには定番の選択肢となっています。

響きを形作るためにギターの構造やその素材が大きな影響を及ぼすため、軒並み硬貨なものが多い印象です。
セミアコの音を色々いじってみて、物足りなくなり、ホンモノの音を追い求める人のためのギターといった感じでしょうか


セミアコースティックギター(セミアコ)

セミアコは、ボディの中央部分に木材のブロック(センターブロック)があり、その両側が空洞になっている構造のギターです。フルアコとソリッドギターの中間的な存在で、バランスの取れた音色を持っています。

代表的なモデルとしてはES-335などが挙げられます。

特徴:

  • 適度な共鳴とサステイン:フルアコほどではないが、自然な響きが得られる。
  • ハウリングが抑えられる:センターブロックがあることで、アンプ使用時のハウリングが軽減される。
  • 幅広いジャンルに対応:クリーンから軽いオーバードライブまで、さまざまな音作りが可能。

向いているジャンル:

ロック、ポップス、ブルースなど幅広いジャンルで使用されます。特に、クリーンなコードバッキングから軽いドライブサウンドまで対応できるため、バンド演奏にも適しています。

ちなみに筆者が個人的におすすめのモデルとしてはEpiphoneのCasinoがおすすめです。
Epiphone Casinoはセミアコのようなハーフデプスボディでありながら、フルアコのようにセンターブロックを有さない構造をしているため、ふくよかな豊かな音を出すことが可能になっています。それでいて価格はお手頃なので非常に初心者におすすめです。
また、Epiphone社はGibson社に買収されたという経緯からGibsonギターの廉価版を作っているというイメージを持っている人も多いと思いますが、Casinoは買収後にEpiphoneブランドとして販売された、いわば正真正銘のEpiphoneのギターというところがいいなと思います。
長くなってきてしまったので、Casinoについてはまたいつか改めて詳しい記事を出したいと思います。


ソリッドギター

ソリッドギターは、ボディの内部に空洞がなく、完全に詰まった(ソリッドな)構造を持っています。そのため、アンプを通さない状態では音量が小さいですが、アンプやエフェクターを活用することで幅広い音作りが可能になります。

有名なストラトやレスポールなども空洞がないのでソリッドギターに分類されます。
ちなみにフルアコの音やセミアコの音を表現する時に「このギターは少しソリッドな要素がある」、「ソリッド気味な音がする」等と言ったりすることもありますが、感覚としては音の響きが空洞を響くような感じがないという感じというようなイメージと押さえればいいと思います。
要はソリッドギターの音にどれだけ近いかということですね(説明になっているようないないような)

特徴:

  • ハウリングが起こりにくい:大音量でもハウリングを気にせず演奏可能。
  • 歪みに強い:オーバードライブやディストーションとの相性が抜群。
  • サステインが長い:ボディの振動が抑えられるため、音が伸びやすい。

余談ですが、ハウリングを起こしづらいともいえます。
なのでイントロや間奏にハウリング音がある曲はアンプの前のいい位置に立ってハウリングさせるなどの工夫が要ります。
ゲイリー・ムーアはロングトーンの途中からハウリングの音に繋いで永遠に続くロングトーンを可能にしているみたいな記事を何処かで読んだんですがそれは果たしてセンターに立ったままどうやってやっているんだろうと見るたびに思います。

ハウリングをうまく使いこなすのは難しいですが、使いこなせればライブ感が増し、飛び道具として大きな武器になりますよ!

向いているジャンル:

ロック、メタル、ポップスなど、特に歪みを活かした演奏をするジャンルに最適です。特にハードなサウンドが求められる場面では、ソリッドギターが圧倒的に有利です。


どのギターを選ぶべき?

自分に合ったギターを選ぶ際には、以下のポイントを考慮するとよいでしょう。

  • 暖かみのあるクリーントーンが欲しい → フルアコ
  • ジャンルを問わず幅広く使いたい → セミアコ
  • 歪みを活かしたロック・メタルを弾きたい → ソリッドギター

また、実際に楽器店で試奏し、自分のプレイスタイルに合うかどうかを確認することも重要です。見た目やブランドにこだわるのも楽しみのひとつですが、最も大切なのは「自分が気持ちよく演奏できるかどうか」です。

それぞれのギターの特徴を理解し、自分に最適な一本を見つけてください!

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