VOX “VX50 GTV”は、伝統のVOXサウンドを現代技術と融合させた次世代ギターアンプです。Nutube技術を搭載することで、真空管アンプならではの温かみと豊かなダイナミクスを実現しつつ、軽量・コンパクトなボディで持ち運びにも優れた設計となっています。さらに、11種類に及ぶアンプモデリングと多彩なエフェクトが内蔵され、幅広い音楽ジャンルに柔軟に対応可能です。
また、USBオーディオインターフェース機能を備えているため、直接PCやタブレットと接続して高品質な録音が可能。自宅でのDTM環境はもちろん、ライブパフォーマンスやスタジオレコーディングにも最適な仕様となっており、ギタリストのクリエイティブな表現を幅広くサポートします。ここでは、VX50 GTVの主要な特徴とその魅力について、技術面・設計面・利便性の各側面から徹底的に解説します。
先進技術と伝統の融合
VOX “VX50 GTV”は、VOXブランドが培ってきたクラシックなサウンドの伝統を受け継ぎながら、最新技術を導入しています。特に注目すべきは、従来の真空管アンプの暖かみや豊かなハーモニクスを再現するために採用されたNutube技術です。これにより、従来の大型真空管アンプに劣らない迫力と表現力を、コンパクトな筐体内で実現することが可能になっています。伝統と革新のバランスが絶妙で、現代の多様な音楽シーンにマッチするサウンドを提供しています。
多彩なアンプモデリングとエフェクト
VX50 GTVは、11種類ものアンプモデリングを内蔵しており、クラシックなVOXサウンドから、現代的なクリアサウンドまで幅広いトーンを選択できます。各モデルは、ギタリストの好みや演奏スタイルに合わせて微調整が可能で、さらに8種類以上の内蔵エフェクトを組み合わせることで、独自の音作りが可能です。これにより、スタジオレコーディングだけでなく、ライブパフォーマンスにおいても多彩な表現力を発揮できる点が大きな魅力となっています。
伝説的なアンプVOX AC30の音や、Marshallライクな音、soldanoライクな音など、多種多様なモデリングが搭載されています。
同様にNutube真空管を搭載しているBoutiqueの音もcleanとOverdriveのモデリングが搭載されています!
VOX Boutiqueについては下の記事で解説していますので良ければご覧ください!
どちらも小柄さが魅力ですが、筆者としてはMV50はアンプヘッド+キャビネットという構成なので、取り回しの良さという点で筆者はVX50 GTVを好んでよく使用しています!
USBオーディオインターフェース機能
内蔵のUSBオーディオインターフェース機能は、現代のギタリストにとって非常に有用な機能です。PCやタブレットと直接接続することで、高品質な録音が可能となり、デジタル環境でのサウンド編集やミキシングがスムーズに行えます。この機能は、DTM環境の充実を図る上で大きな利点となり、自宅での練習やレコーディング、さらにはライブの音源収録にも活用できるため、あらゆるシーンでその価値を発揮します。
軽量・コンパクトなボディ設計
VX50 GTVは、その名の通り50W出力ながら、ABS製の密閉ボディを採用しており、不要な振動を抑制することでクリアなサウンドを実現しています。さらに、軽量設計により持ち運びが容易で、ツアーやライブ活動時にもストレスなく使用できる点が評価されています。バスレフ構造が低音域の再現性を高め、小型ながらもしっかりとしたパワフルなサウンドを提供するため、コンパクトなアンプを求める現代のミュージシャンにとって理想的な選択肢となっています。
同じ大きさの他のアンプと比べて、多機能ながら信じられない軽さをしています!
あまり見かけないですがぜひどこかで見かけた際は一度持ち上げてみてはいかがでしょう!
マルチエフェクター・アンプシミュレーターとの組み合わせ
VX50 GTVに搭載されている11種類ものアンプモデリングのうち、一つのチャンネルはLINE入力に対応しています。そのため、他のマルチエフェクターなどで作った音を増幅してスピーカーから出力する最適な選択肢としても有力です。
マルチエフェクターで作った音をそのまま出力するための王道の方法として、JC-120などにリターン刺しをしてマルチエフェクターのプリアンプで作った音をパワーアンプで増幅するといった方法がよく使われますが、なかなか小さい持ち歩きが可能なサイズのアンプでSEND/RETURN端子がついているアンプがないというのがこの方法の弱点でした…
しかし!VX50 GTVのLINE端子に挿せば簡単に自分の作り込んだ音をスピーカーから出すことができ、出力が自宅での練習からライブハウスまで幅広く対応できるので、「マルチエフェクターでヘッドホンで作り込んだけどアンプから出したらちょっと違う…」という事態も防ぐことができます!
筆者はLINE6 Pod Goで作った音をVX50 GTVのLINE端子で出力するという方法が非常に軽量×軽量の組み合わせで取り回しがしやすく好んで使用しています。
LINE6 Pod Goについては下の記事で簡単に解説していますのでよろしければご覧ください!
総評
VOX “VX50 GTV”は、革新的なNutube技術と多彩なアンプモデリング、内蔵エフェクト、さらにはUSB接続による録音機能を兼ね備えた、非常にバランスの取れたギターアンプです。伝統的なVOXサウンドの魅力を保ちつつ、最新の技術を融合させることで、あらゆるシーンで高品質な音作りを実現します。自宅での練習、スタジオでのレコーディング、そしてライブパフォーマンスに至るまで、幅広い用途に対応できるため、現代のギタリストにとって必携の一台と言えるでしょう。
コメント