楽器のパフォーマンスをレベルアップさせるために、これはなくてはならないといえるアイテム。それが「チューナー」です。ただし、チューナーにもさまざまな種類が存在し、楽器や環境によって適したタイプは異なります。
この記事では、特に人気の高い『クリップチューナー』『カードチューナー』『ペダルチューナー』の3種類について解説します。
それぞれの特徴や選び方を理解し、自分に最適なチューナーを見つけましょう。
クリップチューナー
クリップチューナーは、楽器のヘッド部分に直接取り付けて使用するタイプです。震動を感知して音程を測定するため、
周囲の騒音の影響を受けにくく、正確なチューニングが可能です。ギターやベースなど、広い楽器で使用されています。
比較的安価で取り付けも簡単で小型なので、1台は持っておいていいタイプだと思います!
メリット:
- 手身な手順で取り付け・取り外しが可能
- コンパクトで持ち運びやすい
- 周囲の音に影響されにくい
厳密にはクリップチューナーではないですが、クリップチューナーと同程度の大きさでギターのジャックに直接刺すタイプのチューナーもありますよ
デメリット:
- 強い震動を発する楽器や環境では、正確に音を検出できない場合がある
音をマイクで拾うのではなく楽器の振動を拾っているため、楽器が強い振動を受けている場合や、クリップ部分がちゃんと楽器に接していない場合などには注意が必要です。
カードチューナー
カードチューナーは、薄型で持ち運びやすいデザインが特徴です。内蔵マイクで音を拾うため、アコースティック楽器や笛楽器の
チューニングに適しています。ただし、周囲の音を拾いやすい点には注意が必要です。
メリット:
- 薄型で持ち運びが容易
- 多機能モデルが多く、メトロノーム機能などを搭載したモデルもある
デメリット:
- 周囲の音を拾いやすく、騒がしい環境では正確なチューニングが難しい
ライブ中などはなかなか音が拾われないし、MC中はチューニングを堂々とする雰囲気じゃないシチュエーションもあると思います。
対策としてはINPUTジャックにシールドをさせるタイプが多いので、ボードからカードチューナーにパラアウトする方法があります(後述のペダルチューナーの方がベターですがカードチューナーの方が安価なので…)
あとは、INPUTジャックに繋げるクリップが付属する場合があるので、それを使えばクリップチューナーのようにある程度周囲の音の影響を受けずに使うことができます!
ペダルチューナー
ペダルチューナーは、エフェクターボードに組み込んで使用するタイプで、主にエレキギターやエレキベースで使用されます。
シールドを介して電気信号で音を検出するため、周囲の音や震動の影響を受けず、バンド演奏時などでも正確なチューニングが可能です。
エレキギターの演奏であれば信号の通り道にチューナーを通すのが一番合理的と考えられます。
また、チューナー機能だけでなくバッファー機能を備えたモデルも多く販売されています。
チューナーの制度では大きな差は感じづらいため、中にはそのバッファーの質でチューナーを選ぶ人も多いです。
チューナー内臓のバッファーの質が良すぎてバッファーだけで販売されるようになったケースなどもあります。
バッファーは簡単に説明すると通すことでそれ以降の信号のインピーダンスが変わり、音痩せがしにくくなるようなイメージのもので、シールドを長く取り回す場合に主に効果が発揮されます。
ただ詳細な説明はそれだけでひと記事書けてしまうのと、色々な説明が混在していて筆者は工学系畑ではないのである程度詳しくなったら記事にします。
メリット:
- 周囲の音や震動の影響を受けない
- ミュート機能を搭載しており、チューニング中に音を出さずに済む
大抵のチューナーはミュートするかチューニング中も音をバイパスして鳴るようにするか分けるために別々のアウトプット・ジャックが用意されていると思います。
デメリット:
- エレキギターやエレキベースなど、シールド接続が必要な楽器に限定される
- 持ち運びにかさばる場合がある
今回は割愛しましたが、ラックタイプのチューナーというのもあります。
視認性が抜群ですが、持ち運びはもちろん一番かさばります。
チューナーだけ持ち歩くのは割に合わないので他にラックマウントタイプのアンプなどを使っている人にはいい選択肢になると思います(でもかっこいいしチューナーだけというのもありだと思います)
チューナー選びのポイント
- 使用する楽器に適したタイプを選ぶ
- ギターやベースにはクリップチューナーやペダルチューナーが一般的です。
- 笛楽器やアコースティック楽器にはカードチューナーが適しています。
- 使用環境を考慮する
- 静かな場所ではどのタイプでも問題ありませんが、騒がしい環境ではクリップチューナーやペダルチューナーが適しています。
- 機能性を確認する
- メトロノーム機能や多彩なチューニングモードなど、必要な機能を備えたモデルを選びましょう。
ライブ環境と自宅での練習用で使い分けるのがいいかもしれませんね!
ちなみに筆者は自宅ではスマホのアプリをカードチューナーとして使っています!
まとめ
チューナーは、楽器の演奏において正確な音程を保つための重要なツールです。自分の演奏スタイルや環境に合ったチューナーを選び、快適な音楽ライフを送りましょう。
コメント