自由に配線をカスタマイズ!ソルダーレスケーブルの仕組み・メリット・おすすめメーカーを徹底解説

ケーブル

エフェクターボードの配線をスッキリとまとめたい、ケーブルの長さを自由に調整したい——そんなギタリストやベーシストにとって便利なのが「ソルダーレスケーブル」です。ソルダーレスケーブルは、はんだ付けをせずに簡単に組み立てができ、エフェクターボードのスペースを有効活用することができます。しかし、「普通のパッチケーブルと何が違うの?」「音質に影響はないの?」と疑問を持つ方も多いでしょう。

そこで本記事では、ソルダーレスケーブルの仕組みやメリットを詳しく解説し、さらにおすすめのメーカーについても紹介します。エフェクターボードの配線を最適化し、快適な演奏環境を構築するために、ぜひ参考にしてみてください。

ソルダーレスケーブルとは?

ソルダーレスケーブルとは、はんだ付けをせずに組み立てられるケーブルのことです。一般的なギター用パッチケーブルは、工場でプラグとケーブルがはんだ付けされており、長さを自由に調整することはできません。一方、ソルダーレスケーブルはプラグ内部のピンがケーブルの導体に接触し、ねじ止めや圧着によって固定される仕組みになっています。これにより、ユーザー自身が好きな長さのケーブルを簡単に作成できるのが特徴です。

ケーブル自作に関して高いハードルとなるはんだ付けの工程がないのは非常に楽ですね!
工学畑の方はお茶の子さいさいかもしれないですが、筆者もはんだの技術があまりないので作ったはいいもののライブで使うほどの信用のおけるケーブルは作れません。

ソルダーレスケーブルの仕組み

  1. ケーブルのカット
    まず、必要な長さにケーブルをカットします。エフェクターボードのレイアウトに合わせて、無駄なく最適な長さに調整できるのがソルダーレスケーブルの大きな魅力です。
  2. プラグの準備
    ケーブルをプラグに差し込む前に、プラグのカバーをケーブルに通しておきます。この工程を忘れると、後からやり直しになるので注意しましょう。
  3. ケーブルの固定
    カットしたケーブルの端をプラグ本体にしっかりと差し込みます。プラグ内部には針状のピンがあり、ケーブルの導体部分に接触することで電気的な接続が確立されます。
  4. プラグの締め付け
    プラグのカバーを締め込み、ケーブルをしっかりと固定します。このとき、適切なトルクで締め付けることで、接触不良を防ぐことができます。

ケーブルの長さを決める前に、エフェクターボードのデザインをしておくのがベターです。
せっかく自分で長さを決められるのに15cmとか30cmのものを作っても面白くないですからね。

ケーブルを作成するときのコツは、プラグ側をある程度高さのあるエフェクターに刺して浮いた状態で固定した環境を作ることです。
あた、同じ方法ははんだ付けでケーブルを作るときにも使えますが、長い間熱を当てているとエフェクター側のジャックの接続を痛める可能性があるので、長時間の作業は避けるようにしましょう。

ソルダーレスケーブルのメリット

  • 長さを自由に調整できる
    エフェクターボードの配線において、「あと数センチ短かったら完璧なのに……」と感じたことはありませんか? ソルダーレスケーブルなら、ボードのレイアウトに合わせて最適な長さに調整できるため、配線をスッキリとまとめることができます。
  • 省スペース設計
    ソルダーレスケーブルのプラグは、一般的なパッチケーブルのプラグよりもコンパクトなものが多く、エフェクターボード内の貴重なスペースを有効活用できます。特に、エフェクターを多く並べる場合、配線の取り回しが容易になるため、効率的なレイアウトを実現できます。
  • 簡単に修理・再利用が可能
    通常のパッチケーブルが断線した場合、修理は非常に困難です。しかし、ソルダーレスケーブルなら、断線した部分をカットして再度プラグに取り付けることで、簡単に修理や再利用が可能です。これにより、長期間にわたって使用することができます。
  • はんだ付け不要で誰でも作れる
    はんだごてを使った作業に不慣れな人でも、簡単に組み立てられるのがソルダーレスケーブルの大きな魅力です。工具が不要な製品も多く、初心者でもすぐに導入できます。

天才が考えた弱点のない完璧な自作ケーブルという感じですね。

おすすめのソルダーレスケーブルメーカー

  • FREE THE TONE(フリーザトーン)
    日本の高品質なエフェクターやケーブルを手掛けるメーカー。プロミュージシャンからの評価も高く、音質と耐久性に優れたソルダーレスケーブルを提供しています。

アイコンがかっこいいですよね!Guitar Magazineでも登場頻度が高く、プロって感じがします。

  • OYAIDE NEO(オヤイデネオ)
    オーディオ製品で有名なオヤイデのブランド。しっかりとした固定機構を採用しており、安定した接続が可能。ノイズ対策もしっかり施されています。

オヤイデも非常に有名ですよね。
ギターシールドというよりはPA、DTM系に使うオーディオケーブルやUSBケーブルなど音質において非常に高い信頼が置かれている印象です。

  • Diago(ディアゴ)
    イギリスのメーカーで、リーズナブルな価格帯のソルダーレスケーブル「Patchfactory」を展開。簡単に組み立てられるため、初めての方にもおすすめです。

筆者恥ずかしながら今回のリサーチで初めて知りました。
後日買ってレビューしてみたいですね。

  • Evidence Audio(エビデンスオーディオ)
    ハイエンドなギターケーブルで有名なメーカー。独自の技術を採用し、抜群の音質を実現。価格はやや高めですが、高品質な音を求める方におすすめです。

ソルダーレスケーブルを使う際の注意点

  • 接続部分が緩むとノイズの原因に
    しっかりと固定しないと接触不良を起こし、ノイズや音切れの原因になります。定期的にチェックし、必要に応じて再締め付けを行いましょう。
  • 極端な曲げや引っ張りに注意
    ケーブルの断線を防ぐため、無理な曲げや引っ張りは避けましょう。
  • 音質にこだわるなら品質の良いものを選ぶ
    安価な製品は接触不良を起こしやすいものもあります。音質にこだわる場合は、信頼できるメーカーの製品を選びましょう。

既製品に比べるとやはりノイズなどが不安な部分は少しありますね。
これだ!というエフェクターボードができたらケーブル含めボードごとプロにおまかせするのがいいかもしれません。

まあしかしそこまでビシッと決まらないのがエフェクターボードというもの。
まるで『トリコ』のフルコースのようですよね。前菜はチューナーといったところでしょうか。

まとめ

ソルダーレスケーブルは、エフェクターボードの配線を最適化し、演奏環境を快適にするための便利なアイテムです。自分に合ったメーカーを選び、理想的なサウンド環境を構築してみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました