普段はこのブログではギター関連の情報をお届けしていますが、テネシー州で生まれたジャック・ダニエルがジミーペイジに愛飲され、多くのロック・ミュージシャンと切っても切り離せない存在となっているように、ウイスキーとロック・ミュージックは深い関係にあると筆者は考えています。サイケデリック系のジャンルにおいてはまた深い関係のあるものがあるかもしれませんが筆者はアルコールを扱うに留めます。
本記事では、そんなロックと深い関わりのあるウイスキーのうち、アイラミスト ダブルピーテッドについて筆者の雑感を書いておきたいと思います。気になった方はやや値が張る価格帯ではありますが、ぜひ飲んでみてください。

筆者の率直な第一印象
正直なところ、あまり美味しくなかったです。(最初だけですよ)
しかし同時にこれまでに味わったことのない衝撃を受けました。
筆者はこれまでにアイラ系と評されるウイスキーで比較的スーパーなどでも手に入ることがあるラフロイグ10年(だいぶ高くなりましたよね…)、アードベッグTENなどを中心に飲んでいました。
バーではその都度マスターのおすすめを飲みつつも、やはり自宅にはこのあたりのウイスキーを持っておくという方が多いのではないでしょうか。
バーではその都度「アイラ系で」「スモーキー」「ピーティー」なものが飲みたいとお伝えしてマスターのおすすめを聞き、アードベッグの期間限定のものやオクトモアのその時々のナンバリングものを飲むことが多かったです。
そこでふとYouTubeの動画を見て思い立って購入したのがアイラミスト ダブルピーテッドでした。
これはねえ…凄いんですよ。
香りからしてトップノートから強烈なピート臭。グラスを少し回して開いた香りも強烈なピート臭。
そんな強烈なピート臭を感じながら口に入れてみると非常に泥炭の力強い味が口の中に入ってきます。
なまじいわゆるピートの中に海の潮風が感じられるとされるアードベッグなどのウイスキーを常飲しているだけに、この力強い味わいは最初はなんだ???と思ってしまうものです。言ってしまえばピートが強すぎて他の風味が掻き消されていると(素人の筆者は)思ってしまうほどです。
これがあまり美味しくなかったという言葉の真意になります。
しかし美味しい
これが怖いことに、飲んでくると段々と慣れてきてしまうんですね。
その泥炭の力強さは変わらないままに、泥炭に慣れることでその奥にある別の少し爽やかな風味が徐々に顔を出してきます。
テイスティングのプロの方は最初からこのピートの奥にある風味を感じ取れるということなんでしょうかね…
筆者の個人的な感想ですが、ロックで飲むと香りが抑えられて逆にちょうどいい風味になると思いました!
大抵のウイスキーでは「ロックにすると香りが抑えられてしまう」というニュアンスで言われることも多いですが、このウイスキーはちょっと冷えるくらいではビクともしない力強さがあります。
そして、美味しいと感じてからは他のアイラ島のウイスキーと同じように病みつきになってしまうということなんですね。
最後に
何が一番怖いのか。このウイスキーを飲んだ後にいままで満足していたピート系のウイスキーを飲んで物足りないと感じることが怖くて、まだ筆者は今まで飲んでいたウイスキーを飲むことができません。
良ければ一度アイラミスト ダブルピーテッドを飲んでみてください。
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