BOSS RE-20 Space Echoは、ローランドの伝説的なテープ・エコー機RE-201が持っていた独特の質感を、現代のペダル・フォーマットで手軽に再現することを目的に作られた空間系エフェクターです。
テープ由来のワウ・フラッターや磁気飽和による温かみ、そしてヘッド配置によるキャラクターの変化をデジタル〈モデリング〉で忠実に表現しつつ、ステレオ入出力やタップテンポ、外部エクスプレッション端子など現場で使いやすい機能を備えています。
本機は単なる“ビンテージの再現”に留まらず、現代の制作やライブ環境にマッチする実用性と表現の幅を兼ね備えているため、ギタリストのみならずボーカルやシンセ奏者にも強く勧められる一台です。
RE-201の再現性 — COSMによる設計と音の特徴
本機はBOSSの音響モデリング技術を用い、RE-201が持つ“テープ特有の揺らぎ”や“磁気飽和のコンプレッション感”を細かく再現することを目指しています。デジタルならではの安定性を保ちつつも、単なるクリーンなディレイとは異なる有機的な反応を得られる点が特徴です。
特に短時間の反復から長めのエコーまで、ヘッド配置やテープの性質を変化させることで、音色の粒立ちや残響の性格が大きく変わるため、楽曲に合わせた微妙なニュアンス作りが可能です。
言うまでもなく、アナログ感を追求したタイプのペダルになっています。
主要機能と操作性
外観はツイン・ペダル形式を踏襲し、MODEセレクターで複数のエコー/リバーブモードを切り替えられます。タップテンポや外部エクスプレッション端子を用いることで、リアルタイムにリピート・レートやエフェクト深度を変えられるため、ライブでの表現力が格段に向上します。
さらにステレオ入出力に対応していることにより、左右に広がるテープ的なコーラス感や空間の立体感を簡単に作り出すことができます。操作系は直感的で、瞬時の設定変更や細かなチューニングに適しています。
サウンドメイク:暖かさと揺らぎの活かし方
RE-20の核となる魅力は、音に“厚み”と“揺らぎ”を与える能力です。ギターの単音フレーズに対しては、程よいテープの饒舌感とわずかなピッチの揺れが音を包み込み、ミックスの中で自然に存在感を示します。コード弾きではリピートを短めに設定して輪郭を保ちながら背景に温かみを加えるのが効果的で、逆にアンビエント寄りの使い方では長めのモードで反復を崩し、発振の手前まで持っていくことで幻想的な広がりを作ることもできます。
磁気飽和やワウ・フラッターの扱いを理解することで、古典的なロックやカントリーからモダンな実験音楽まで幅広い表現が可能になります。
使用シーンとセッティングのコツ
RE-20はギターのみならずボーカルやキーボード、シンセに対しても有効な空間処理を提供します。ライブではタップテンポやエクスプレッションを活かして曲の展開に合わせた揺らぎを付けると、演奏に即した表現が得られます。
レコーディングではステレオでの信号処理を行い、左右の広がりを微妙にずらすことでミックスの中で自然に溶け込む空間を構築できます。また、モード選択やヘッド配置の変化を試して、楽曲のテンポや楽器の役割に合わせた最適な位置を見つけることがセッティング成功の鍵です。
「これ試してみるか」という手を伸ばしやすいような1台という感じですね。
ステレオ対応機材はシンセなどにもスタジオ練習の時にちょっと貸してみたら思わぬ効果が生まれて本番に採用されることなどもあるかもしれません。
まとめ
BOSS RE-20 Space Echoは、伝説的なRE-201のキャラクターを現代的な操作性で再現した実用的なペダルです。テープ特有の温かみや揺らぎ、そしてリバーブとの組み合わせによる独特の空間表現は、ヴィンテージな質感を求めるプレイヤーにとって大きな魅力となります。
ステレオ出力やリアルタイム操作に対応しているため、スタジオでもステージでも活躍する汎用性を持ち、古典的なサウンドと現代の表現を結びつけるブリッジとしておすすめできる一台です。





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