SSHピックアップを徹底解説!:万能な配列がもたらす魅力と注意点

初心者向け

エレキギターのピックアップには、SSS、HSH、HHなどさまざまな種類がありますが、中でも「SSH」は万能な配列として多くのギタリストに愛用されています。この配列は、シングルコイルとハムバッカーの両方を搭載し、一台のギターで幅広い音楽ジャンルに対応できるのが特徴です。

SSHは下のギターのようなピックアップの配列です!

本記事では、SSH配列の仕組みやメリット・デメリット、販売されているギターメーカー、選び方のポイントなどを徹底解説します。SSHが持つ可能性と限界を理解することで、あなたのギターライフに新たな視点を提供できるはずです。さっそく、SSH配列の魅力を深掘りしていきましょう!

SSH配列のメリット

多彩な音色の実現

SSH配列の最大の魅力は、一台で幅広い音色をカバーできる点にあります。フロントとセンターに搭載されたシングルコイルは、クリアで繊細なサウンドを提供します。カッティングやアルペジオのプレイでは特にその良さが引き立ち、クリーントーンでの表現力が際立ちます。一方、リアに搭載されたハムバッカーは、太く力強いサウンドを実現。リードプレイや歪みを多用したプレイスタイルではその真価を発揮します。この組み合わせにより、ジャズやブルースからロック、さらにはハードロックやメタルまで、ジャンルを超えた多彩な表現が可能になります。

フロント、センター、リアの音に違いについては下のピックアップセレクターの記事を読んでみてください!

ノイズの低減

シングルコイルはその構造上、外部ノイズを拾いやすいという弱点がありますが、SSH配列ではリアにハムバッカーが搭載されているため、特に歪みをかけるシーンでの安定したサウンドが得られます。これにより、ノイズが目立つ場面でも安心して演奏に集中できます。ノイズリダクションが重要なライブやレコーディングの現場でも、SSH配列は頼もしい存在と言えるでしょう。

SSH配列のデメリット

音量差の調整

シングルコイルとハムバッカーでは出力レベルが異なるため、ピックアップ間で音量差が生じることがあります。この問題を解決するためには、ピックアップの高さを調整したり、アンプやエフェクターで音量バランスを工夫する必要があります。また、最近ではハムバッカー側の出力を調整し、シングルコイルとの音量差を軽減する設計が施されたギターも販売されています。これらを活用することで、演奏時のストレスを減らすことができます。

筆者としてはコンプレッサーを使うというのも一つの手だと思います。
同じピッキングの強さでハムバッカーの音がシングルコイルの音まで揃うように適宜つまみを調整しましょう。

ハーフトーンの質感

SSH配列では、シングルコイル同士の組み合わせによるハーフトーン(例: フロント+センター)の音色がSSS配列に比べて劣る場合があります。特に、ストラトキャスター特有のシャキッとしたハーフトーンを好むギタリストにとっては物足りなさを感じることも。これを補うために、ハムバッカーにコイルタップ機能を搭載し、シングルコイルとして使用可能にするモデルも増えています。

SSH配列のギターを販売しているメーカー

  • Fender (フェンダー)
    フェンダーは、SSH配列を採用したストラトキャスターを数多く展開しています。代表的なモデルには”Player Stratocaster HSS”があります。このモデルは、クラシックなフェンダーサウンドに加え、ハムバッカーによる高出力なサウンドも楽しめます。
  • Yamaha (ヤマハ)
    ヤマハの”PACIFICA”シリーズは、SSH配列の代表格です。コストパフォーマンスに優れ、初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。特に”PAC112V”は、ハムバッカーにコイルタップ機能が付いており、多彩な音作りが可能です。
  • Ibanez (アイバニーズ)
    アイバニーズの”AZ”シリーズは、SSH配列を採用したモダンなギターとして人気があります。速弾きやテクニカルなプレイに対応できるよう、非常に高いプレイアビリティを備えています。
  • Suhr (サー)
    サーの”Classic S”は、SSH配列を採用した高級ギターです。プロフェッショナルなサウンドクオリティと洗練されたデザインが特徴で、多くのギタリストに愛用されています。

エントリーモデルの価格帯からハイエンドの価格帯まで非常に多様な選択肢がありますね!

SSH配列のギター選びのポイント

ピックアップの出力バランス

SSH配列を選ぶ際には、各ピックアップの出力バランスが重要です。特に、リアのハムバッカーが他のシングルコイルと極端に出力差がないものを選ぶと、音量差の問題を軽減できます。購入前に試奏して、音量や音色のバランスを確認すると良いでしょう。

コイルタップ機能の有無

リアのハムバッカーにコイルタップ機能が搭載されているモデルでは、ハムバッカーをシングルコイルとして使用でき、より多彩な音作りが可能です。この機能があることで、SSS配列に近い音色も得られるため、音作りの幅が大きく広がります。

まとめ

SSH配列のギターは、シングルコイルとハムバッカーの長所を組み合わせ、多様な音楽スタイルに柔軟に対応できる万能な楽器です。しかし、ピックアップ間の音量差やハーフトーンの質感など、特有の課題も存在します。ギターを選ぶ際には、自身の演奏スタイルや求める音色を明確にした上で、メーカーやモデルを比較検討することが重要です。SSH配列のギターを手に入れることで、あなたの音楽の幅が大きく広がるでしょう。

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