JHS Pedals AT MINI — AT+との違いと音作りのポイント

エフェクター

小さなボードに、しっかり歪む主役のペダルを一台置きたい。そんなときに気になるのが、アンディ・ティモンズのシグネチャー・オーバードライブを小型化したJHS Pedals AT MINIです。

国内公式サイトでは2026年9月16日にリリースが告知されました。特徴は、AT+にあった機能をすべて詰め込むのではなく、本人が好む100Wモードに絞ったこと。この記事ではAT+との違いと、手持ちのアンプや小型ボードで使う際のポイントを整理します。

AT MINIはどんなペダル?「100Wモード」の意味

AT MINIは、オリジナルATのV1回路を受け継ぐオーバードライブです。メーカーは100Wモードについて、開放感があり、圧縮感を抑えたボイシングと説明しています。ブリティッシュ系の歪みを、コンパクトな一台で作りたい人に向けたモデルといえるでしょう。

ここでいう100Wは音のキャラクターを表すモード名で、ペダルが100Wの出力を持つという意味ではありません。通常の歪みペダルとしてアンプにつないで使う製品なので、「自宅では大きすぎるのでは」と数字だけで判断する必要はありません。

小型化してもVOLUME、DRIVE、EQ、AIRの4ノブは残っています。仕様の詳細はJHS Pedals国内公式のAT MINI製品ページで確認できます。足元でモードを何度も切り替えるより、好みの歪みを一つ決めて使う構成に合いそうです。

AT+との違いは、モード切替と独立ブースト

AT MINIを選ぶ前に見ておきたいのは、サイズだけでなく省略された機能です。JHS本国の公式説明でも、AT+との使い分けが案内されています。

比較項目 AT MINI AT+
歪みのモード 100Wモード固定 25W/50W/100Wを切替
独立ブースト なし あり
歪み側の調整 VOLUME/DRIVE/EQ/AIR 同じ4ノブ
選び方の目安 決めた音と省スペースを優先 モード選択や足元の切替を優先

すでにブースターを持っているなら、AT MINIで歪みの中心を作る考え方ができます。一方、曲の中でブーストを踏み分けたい、圧縮感の違うモードも試したいという場合は、AT+の機能が役立ちます。小さい方を選んでから追加ペダルが必要になると、ボード全体では場所を取ることもあります。

一台で複数の歪みを組み合わせる方向なら、BD-2とAngry Charlieをベースにした2回路を持つBOSS JB-2 Angry Driverも比較候補です。AT MINIとは別の製品ですが、音を一つに絞るか、組み合わせを広く試すかという選び方を整理できます。

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4つのノブは、音量・歪み・明るさの順に調整

VOLUMEは出力音量、DRIVEは歪み量を調整します。EQは音の明るさ、AIRはアンプのプレゼンスに近い高域の調整を担当し、どちらも右へ回すほど明るくなるというのが公式の説明です。

音作りの出発点としては、まずアンプをクリーン寄りにし、DRIVEを低め、EQとAIRを中央付近に置いてみると役割を追いやすくなります。VOLUMEは小さめから上げ、オンとオフで極端な音量差が出ないところへ合わせましょう。これは実機で検証した推奨設定ではなく、各ノブの働きを確かめるための試し方です。

その後、DRIVEを上げて必要な歪み量を決め、EQとAIRを一つずつ動かします。二つを同時に大きく回すより、コードの輪郭や高音弦の響きがどう変わるかを聴き分けやすくなります。自宅の小音量で決めた設定も、スタジオでは改めて確認したいところです。

外部ペダルで押したい場合には、中域に特徴のあるBOSS SD-1 Super OverDriveのようなオーバードライブを前段に置く方法もあります。まず前段の歪みを控えめにし、出力を少しずつ上げて変化を確認します。AT MINI側がすでに深く歪んでいると、音量より歪みや圧縮感が増える場合があるため、「踏めば必ずソロの音量が上がる」とは考えず、実際のアンプで確かめましょう。

小型ボードでは、電源とケーブルの余白も確認

国内公式の寸法は幅49.8×長さ99.8×高さ30.7mm。入力は右側、出力は左側にあり、トゥルーバイパス仕様です。幅だけを見ると置きやすそうですが、実際には左右のプラグとケーブルを曲げる余白も必要になります。

隣のペダルまでの間隔が狭い場合は、パッチケーブルの選び方で触れているプラグ形状や長さも確認しておくと、設置後の無理な取り回しを避けやすくなります。ミニペダル本体の大きさに加えて、足で踏む空間まで含めて配置を考えましょう。

電源はDC9〜18V、センターマイナス、消費電流10mAです。手持ちのパワーサプライでは、接続する端子の電圧と極性を確認してください。AT MINIが18Vに対応していても、隣の別製品まで同じ条件で使えるとは限りません。

電圧・極性・供給電流の見方に不安がある場合は、エフェクターの電源選びガイドも参考になります。まず対応する9V出力で使い始め、18Vを試す場合も、接続先と設定を確認してから切り替えると整理しやすいです。

まとめ

JHS Pedals AT MINIは、100Wモードの歪みを中心に据えたい人や、ブースターを別に用意している人にとって、ボードを組みやすい選択肢です。4ノブで音を調整しながら、本体の占有面積を抑えられます。

購入前には「25W/50Wモードも必要か」「独立ブーストを使うか」を確認すると、AT+との違いがはっきりします。国内のリリース告知はJHS Pedals公式ニュースにも掲載されています。試奏できるなら、普段使うアンプに近い環境で、歪み量だけでなく音量差や高域の調整幅も確かめて選びたい一台です。

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