NOAH’S ARK(ノアズアーク)の「YELLOW 黄」は、LEVELとDRIVEの2つのノブで音を作るオーバードライブです。販売店の製品説明では、中域に厚みを加えたマイルドな歪みや、アンプをプッシュする使い方が特徴として紹介されています。
気になるのは、「どんな音が得意なのか」「ブースターとしても使えるのか」「TONEノブがなくても困らないのか」というところですよね。操作がシンプルなぶん、音の方向性が自分の好みに合うかを押さえておきたい一台です。
この記事では、YELLOW 黄の基本的な特徴、BOSS OD-1との関係、設定の考え方、そして購入前に確認したいポイントを整理します。
NOAH’S ARK YELLOW 黄はどんなペダルか

Noah’sarkは、池部楽器店が展開するオリジナルブランドです。イケベ楽器店の公式ブランド紹介では、楽器販売を通して得たノウハウとユーザーの要望をもとに、製品を自社開発するブランドとして説明されています。
そのオーバードライブであるYELLOW 黄は、歪みの量と出力音量を2つのノブで調整する構成です。ロッキンの製品掲載ページでも、LEVELとDRIVEによるシンプルな操作が紹介されています。
- LEVEL:エフェクトをオンにしたときの出力音量を調整します。
- DRIVE:歪みの量を調整します。音の厚みや聴こえ方の変化も確かめながら設定します。
ポイントは、高域の明るさを独立して調整するTONEノブがないことです。細かな音色補正はギターやアンプ側に任せ、ペダルでは歪みと音量のバランスを決める、と考えると分かりやすいですね。
歪みペダルを初めて選ぶ方は、先に歪み系エフェクター完全ガイドで、オーバードライブを単体の歪みとして使う場合と、アンプを押すために使う場合の違いを整理しておくと、用途を決めやすくなります。
使用しているアーティストをちらほらボード解説で見かけますが、どこも販売終了しており現在は中古での流通が主体のようです
音の特徴:中域の厚みとマイルドな歪み
ギタープラネットの製品説明によると、YELLOWはDRIVEを上げるにつれて中域が強調され、マイルドで伸びのあるリード向きの音へ変化する設計です。また、DRIVEを絞ってLEVELを上げると、クリーンブースターに近い使い方もできると案内されています。
この説明から考えると、使いどころは「単音フレーズに厚みが欲しい」「今のアンプの歪みをもう少し押したい」といった場面です。選ぶときは、歪みの強さに加えて、中域の出方が自分の音に合うかを聴いてみたいところです。
販売店はハムバッカーとの相性にも言及しています。ただし、実際の聴こえ方はアンプの設定やピックアップの出力でも変わります。試奏ではソロの太さだけでなく、低音弦を含むコードでも輪郭が残るかを確認すると判断しやすいです。
BOSS OD-1との関係
YELLOW 黄を調べると、BOSS OD-1との比較を見かけます。実際に、ハードオフの店舗スタッフによる解説でも、OD-1を意識したペダルとして紹介されています。
ただし、これは販売店による位置づけです。今回確認した資料からは、OD-1と同一の回路や部品構成であるとは断定できません。「OD-1の完全なコピー」として決めつけず、中域の厚みと2ノブの操作感に注目して選ぶのがよいでしょう。
使い方と設定例:クランチ、リード、ブースター
最初は「ギター → YELLOW 黄 → アンプ」の順につなぎ、アンプをクリーン寄りに設定すると、ペダルによる変化を確認しやすくなります。まずLEVELを低めにしてから、オンとオフの音量が同じくらいになる位置へ合わせていきましょう。
以下は、公開されている操作内容をもとにした音作りの出発点です。メーカー指定や実機検証済みの設定ではありません。時計の位置は目安として、手持ちのギターとアンプに合わせて調整してください。
| 狙う使い方 | DRIVEの目安 | LEVELの合わせ方 |
|---|---|---|
| 軽いクランチ | 9〜11時から調整 | まずはオフ時と同程度の音量にそろえる |
| 厚みを加えたリード | 12〜14時から調整 | バッキングとの音量差を聴きながら少しずつ上げる |
| アンプや歪みペダルの前段ブースト | 最小付近〜9時から調整 | 低い位置から上げ、後段の歪み方が好みに合うところを探す |
単体の歪みとして使う
クリーン寄りのアンプにつなぐ場合は、DRIVEを少しずつ上げて、コードのまとまりと単音の伸びのバランスを探します。コードが団子状に聴こえたら、一度DRIVEを戻し、音量をそろえて聴き直してみてください。音量差を小さくすると、歪みの質感を比較しやすくなります。
リードに奥行きを足したい場合は、YELLOWの後ろにディレイを置く方法もあります。たとえばBOSS DM-2W Delayのようなペダルを組み合わせるなら、まずディレイの音量と反復回数を控えめにし、フレーズが重なりすぎない位置から試すとよいでしょう。
アンプや別の歪みペダルを押す
ブースターとして使う場合は、YELLOWを押したい機材の前につなぎます。DRIVEを低めにして、LEVELを上げながら後段の反応を確認するのが基本です。ブースターの役割をもう少し整理したい方は、BOSS BP-1W Booster/Preampの記事も参考になります。
ここで覚えておきたいのは、後段がすでに強く歪んでいると、LEVELを上げても音量より歪みや圧縮感が増える場合があることです。ソロの音量を上げる目的なら、実際の演奏音量でオンとオフを比較しておきましょう。
自宅では、アンプシミュレーターの前で同じ考え方を試すこともできます。録音やヘッドホン練習まで含めた接続を考えるなら、BOSS IR-2 Amp & Cabinetの記事もあわせて読むと、システム全体をイメージしやすくなります。
購入前に知っておきたい注意点
TONEがないシンプルさをどう捉えるか
YELLOW 黄は、操作項目が少ないため、歪みと音量の関係を覚えるには取り組みやすい構成です。一方で、接続先によって「もう少し明るくしたい」「高域を抑えたい」と感じても、本体だけで高域を独立調整することはできません。
まずはギターのトーンやアンプのEQで合わせてみて、それでも調整幅が足りなければ、イコライザーを組み合わせる方法があります。最初からペダル側でも明るさを調整したい方は、TONEノブを備えたBOSS BD-2 Blues Driverと操作性を比較してみると、選ぶ基準がはっきりします。
欲しい役割を決めてから試す
YELLOW 黄を候補にしやすいのは、少ない操作で音を決めたい方、リードに中域の厚みを加えたい方、アンプや別の歪みペダルを押す用途を考えている方です。
反対に、音色を細かく補正したい場合や、1台で幅広い歪みを作り分けたい場合は、操作の少なさが制約になることもあります。「ノブが少なくて簡単」と「どんな環境でも合わせやすい」は分けて考えると、購入後の食い違いを減らせます。
中古購入では動作と電源を確認する
中古品を探すときは、商品ページが残っていても販売中とは限らないため、在庫表示を確認しましょう。掲載写真と説明では、次の点を見ておきたいです。
- LEVELとDRIVEを回したときに、ガリや不自然な音切れがないか。
- フットスイッチと入出力ジャックが正常に動作するか。
- 必要な電源の電圧・極性を、現物の表示や付属説明書で確認できるか。
- 改造歴、付属品、保証や初期不良対応がどうなっているか。
電源仕様が読み取れない個体は、購入前に販売店へ確認しておくと安心です。見た目が似た別製品の仕様を当てはめず、購入する個体の情報を優先してください。
まとめ
NOAH’S ARK YELLOW 黄は、2つのノブで歪みと音量を調整し、中域の厚みを活かした音作りを狙えるオーバードライブです。単体の歪みとして使うほか、アンプや別の歪みペダルをプッシュする用途でも検討できます。
選ぶポイントは、TONEノブのない操作が自分に合うか、そして手持ちの機材に中域の厚みを足したときに気持ちよく弾けるかどうかです。今の音にもう一押し欲しいと感じている方は、バッキングとリードの両方で試してみたい一台ですね。





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