ZOOM NEURIG — NAM対応で広がる音作りと購入前の注意点
アンプの音を足元へ持ち出し、練習から録音まで同じ機材で楽しみたい。そんな使い方で気になる新製品が、ZOOMの「NEURIG(ニューリグ)」です。
2026年10月19日時点では、国内で11月上旬発売予定。独自のDNA Engineに加え、NAM A2 Lite対応を打ち出しています。ただし、アプリ連携やキャプチャ機能には今後の対応予定もあります。発表済みの仕様を基に、音作りの特徴と購入前の確認点を整理します。
NEURIGはどんな機材?内蔵モデルから音を組み立てる1台
NEURIGは、アンプモデルと各種エフェクトを組み合わせて使うギター用プロセッサーです。ZOOMはDNA Engineについて、音色だけでなく、ゲインやEQを動かしたときの変化も学習する技術と説明しています。
内蔵モデルを調整する楽しさと、対応するNAMデータを取り込む拡張性を持つことが注目点です。NAM対応の範囲や発売予定は、ZOOMのNEURIG公式ページで確認できます。
音作りを始めるなら、まずアンプとキャビネット、薄めのリバーブ程度に絞ると、各設定の変化を追いやすいでしょう。公式のエフェクトリストでは、アンプヘッドとキャビネットを含むモデルが区別されています。名称だけで選ばず、どこまで含むモデルかを確かめると、構成を整理しやすくなります。
なお、ここでは実機の音質や弾き心地を評価していません。発売前の購入候補として、まず必要な機能と接続方法を絞っておくとよさそうです。販売店の予約状況と入荷時期も、注文前に確認してください。
NAM対応と、今後追加される機能を分けて確認
公式に明記されている対応規格は「NAM A2 Lite」です。NAMという名前だけで手持ちのデータがすべて使えると判断せず、使いたいキャプチャの形式と読み込み方法を確認しましょう。内蔵のDNAモデルを使うことと、外部データを追加することも分けて考えると分かりやすくなります。
特に注意したいのがアプリとの連携です。確認時点の日本語オペレーションマニュアルには、SessionZ Pedalによる本体操作やNAM・IRファイルのロードは今後のアップデートで対応する旨が記載されています。購入時には、必要なアプリと本体ファームウェアが提供済みか確認しておきたいところです。
また、公式製品ページでは、追加モデルなどを購入するSessionZ Storeと、接続した機材をNAM A2としてキャプチャする機能を12月リリース予定としています。後者はWi-Fi経由でTONE3000のサーバーを使う仕組みです。発売時に使いたい機能と、更新を待って使う機能を分けて選ぶのが、予約前の大切な判断軸になります。
小型ペダルへ好みのアンプサウンドを入れる用途なら、IK Multimedia TONEX Oneの特徴と使い方も比較対象です。こちらはTONEXのTone Modelを使う製品なので、NAMと同じ規格として扱わず、すでに集めているデータや利用するソフトも含めて選ぶとよいでしょう。
RIGとプログラムで、曲中の切り替えを考える
NEURIGでは、エフェクトの組み合わせをRIGとして保存します。1つのRIG内には4つのプログラムを持てるため、同じ構成のままエフェクトのオン/オフなどを切り替える使い方ができます。公式が音切れのない切り替えとして説明しているのは、このRIG内のプログラム間です。別のRIGへの移動まで同じ条件だと広げて考えないようにしましょう。
例えば、バッキング、歪みを加えたサビ、ディレイを加えたリードを1つのRIGで用意する、という組み立て方が考えられます。これは設定の考え方の例です。複数のエフェクトを一度に切り替える発想は、スイッチャーの仕組みと使い分けを読むとイメージしやすくなります。
最大14エフェクトという数字も、どんな組み合わせでも必ず使えるという意味ではありません。マニュアルには処理能力による制限が示されています。必要な音を先に決め、使わないブロックを減らすと、構成と操作の両方を整理できます。
演奏中にワウや音量を足で連続的に動かしたい場合は、ペダルの有無も比較しましょう。NEURIGには外部コントローラー用端子がありますが、踏み込み式のペダルは内蔵していません。ペダルを備えたLine 6 POD Goの特徴とは、置き場所と足元の操作感まで含めて見比べたいところです。
自宅ではヘッドホンとUSBをどう使う?
NEURIGはヘッドホン出力とUSBオーディオ機能を備えています。まずギターをINPUTへ、ヘッドホンを専用端子へつなぐ使い方なら、練習場所の構成を小さくまとめられます。ギターと本体の接続に使うケーブルを選び直すなら、ギターシールドの基本と選び方も参考になります。
USBオーディオは2入力/2出力に対応します。Windowsでは専用ドライバーが必要とされているため、録音に使うパソコンの環境も先に確認しましょう。機材選びで練習・宅録・配信のどれを優先するか迷っている場合は、マルチエフェクターを用途別に選ぶガイドで使い道を整理してから比べると選びやすくなります。
内蔵バッテリーの連続動作時間は約4.5時間という仕様ですが、使用条件で変わります。USB給電についてはマニュアルの5V・2A以上という条件を確認し、手持ちの電源をそのまま使えると決めつけないことも大切です。
練習で作った音を録音するときは、まずエフェクトを増やさず、そのまま短く録ってみると調整点を見つけやすいでしょう。音色の数を増やす前に、ヘッドホンで弾きやすい基本の音を1つ作る、という進め方が向いていそうです。
まとめ
ZOOM NEURIGは、内蔵モデルで音を作り込みながら、NAM A2 Lite対応による拡張も視野に入れたい人に注目の1台です。RIG内で曲中の音を切り替え、自宅ではヘッドホンやUSB録音を使う、といった役割を考えると選びやすくなります。
購入前には、使いたいNAMデータの形式、必要な足元操作、アプリや追加機能の提供状況を確認しましょう。発表時の機能一覧と自分が購入時点で使える機能を照らし合わせることが、納得して選ぶ近道です。




